東急東横線は渋谷〜中目黒〜武蔵小杉〜横浜〜桜木町を結ぶ大動脈です。関東以外の方には馴染みが薄いでしょうが、中目黒で起きた地下鉄日比谷線の脱線事故は記憶にある方も多いでしょう(事故現場は東横線から日比谷線に分岐した直後の急カーブでした)。
横浜〜元町・中華街を結ぶ、横浜高速鉄道が運営する「みなとみらい線」(MM線)が2/1に開通します。それに伴い、横浜駅とその1つ前・反町(たんまち)駅を地下化してMM線と直通させ、平行する横浜〜桜木町間は廃止されることになりました。もともと横浜で大半が降りてしまう路線でしたが、それでも東急の桜木町駅は1日10万人が乗り降りする駅。これだけの駅を廃止するのは異例のことです。
桜木町はJRと市営地下鉄の駅がありますが、横浜と桜木町の間に位置する高島町は、市営地下鉄に同名の駅があるものかなり遠く、またMM線に「新高島」ができますがこちらも遠くなります。また、横浜駅は地上2階から地下5階に移動します。
東海道線下車。北側の橋上連絡通路はもう閉鎖され、きた通路へ降りられるようになっていました。しかし時間限定らしい。なんでだろう……。
JR側の案内表示は準備済みのようです。これは中央通路へ降りる階段。
警備員が立ち、今日はまだ改札を出られないことを告知しています。
5・6番線と7・8番線の階段の間には喫茶店がオープンする模様。1/31開業です。
きた通路の改札。まだ準備中で、この先にある京急へ改札を出ずに乗り換えできるようになっていました。
警備員が「改札は出られない」としつこく言ってるんだし、さすがに間違えないと思うが。
中央通路へ降り直したらこんなポスター。だからわからねえっつの。
これがその連絡改札。有人駅としては珍しい簡易Suica読み取り機が設置されていました。これも撤去か。
廃止区間では、1月30日終了にするため1日単位で計算する「日割定期」を買うことができます。それを利用して1月30日のみの定期を購入する列が。
ちなみにこれが収穫品全部。左上から、高島町駅の出札補充券(50円)、桜木町駅の記念硬券入場券(110円)、高島町駅の硬券入場券(110円)、1/30のみ有効の日割定期券(120円)。
定期をまとめ買いというのも、ここでしか見られない光景だろう。
こちらは駅ビル「シアル」内にある「シアル口」。渋谷方面のホームに直接出られます。もちろんここも廃止。ちなみにさっきの改札は「正面口」。
「急行 桜木町」。ちなみにこの方向幕はみなとみらい線に合わせて作り直したもの。「桜木町」と書かれたものはごく短期間しか使われません。
今日までは「たかしまちょう」、明後日からは「しんたかしま」。
廃止になる高島町駅。この表示板の前で子供連れの家族が記念撮影してました。
高架下で営業していた「高島そば」も、この日の朝の営業をもって閉店。
こちらは桜木町方面。ただでさえ狭いのに人が密集して混乱。普段はがらがらだったのに。
方向幕を回していたので、たまたま「元町・中華街」が撮れました。
駅構内では、昔の写真を展示。その下では記念の入場券を販売していしました。ちなみにこの場所は元ドトール(MM線の駅構内へ移転するため昨年末に閉店)。内装が妙に落ち着いてます。
ランドマークタワーへは動く歩道で5分程度。MM線は、ランドマークタワーの向こう側にある「クイーンズスクエア」の下にできます。
廃止が決まったのになぜかリニューアルしたおかげで美しい桜木町駅。
消しては書かれ、消しては書かれ、ついには書かれた上からさらに上書きされていた、有名な落書きは高島町〜桜木町間の高架下でした。高架がどうなるかはまだ決まっていませんが、もし解体するならこの落書きアートの数々も消え去ることに。
横浜に戻ります。JRをまたくこの鉄橋は撤去されるそうだ。上から見ても下から見ても壮観だったなぁ。
1月31日午前1時5分、渋谷発の最終電車が到着して、東急東横線・横浜駅〜桜木町駅間の営業が終了しました。長い間お疲れ様、そしてありがとう。